草模様

コロボックル小辞典

LastUpdate 2/1  '2003

コロボックル式オーニソプター:
[コロボックルシキオーニソプター:コロボックル式オーニソプター=はばたき式飛行機:3巻に登場]
コロボックルの強力な筋力を使い、はばたら飛ぶ機会。最初はエンジンを作り、自力飛行機(ヘリコプター)に移り、最終的にシンプルなハバタキ機に移行する。その理由に「大きい」「のろい」はともかく、「木にとまれない」という言い訳が出てくるところが、一番好きである。

サクラノヒメ:
[サクラノヒメ:おハナ=桜之姫:3巻に登場]
コロボックルの学校を通常の半分で終了した才女だが、本人はなんとも思っていないらしい。サクランボの妹。ツバキの技師にして、「コロボックル国初の女性技師誕生」と言わせた才能の持ち主。ちょっと向こう見ずの正確。サザンカ兄弟とも仲良し。

クルミノヒコ:
[クルミノヒコ:ミツバチぼうや=胡桃之彦:3巻に登場]
コロボックル式オーニソプター(はばたき飛行機)の試験パイロット

コロボックル通信:
[コロボックルツウシン:2巻に登場]
風の子のメモノートにせいたかさんが付けた名前。のちに、コロボックル小国の新聞となる。新聞となった初記事は「マメイヌ再発見!!」。発行日は・・・。
コロボックル通信社は、社長はせいたかさん。のちにママ先生になった(らしい)。なお、私家版「だれも知らない小さな国」は、発行元「コロボックル通信社」であるとのこと。

エク坊:
[エクボウ:2巻に登場]
新聞配達のアルバイト少年。せいたかさんの家に新聞を配達する。ユビギツネ使いの血筋かと思われる。

マメイヌ:
[マメイヌ:豆犬・指狐・筒猫・管狐・幽秘狐:2巻〜3巻に登場]
コロボックルが地下に住み初めてから姿を消してしまったといわれる。再発見のお話はクリノヒコ=風の子が2巻で語ってくれる。小さい犬もしくは猫・狐の話は日本の伝承としてあるらしい。

マツノヒコ:
[マツノヒコ:松之彦:2巻に登場]
2巻、世話役:ヒイラギノヒコの回想に登場。マメイヌの手がかりとして登場する。マツノヒコ(こちらは今のコロボックル)のひいじいさん。狩りの名人で、マメイヌと遭遇したことがあった。

おチャメさん:
[オチャメサン:おチャメさん:2巻〜3巻、5巻に登場]
せいたかさんとママ先生(おちび先生)の娘。 マメイヌ事件のときには3才。後の活躍は推測する余地もなく登場。3巻では、重要な役割を遂行。5巻では成長したお姉さんとして存在感をしめす。

ヤナギノヒコ:
[ヤナギノヒコ:ネコ=柳之彦:2巻に登場]
コロボックルでいう”狩り”の名人。足音もたてずに忍び寄るのでネコのニックネームがついたとか。本人は「ネコヤナギ」のネコと思っているという。

サクラノヒコ:
[サクラノヒコ:サクランボ=桜之彦:2巻、3巻に登場]
ツバキの技師の一番弟子。3巻ではドキドキハラハラの主役の一人に。かのカタツムリ型ワナの考案者
サクラノヒメ=ツクシのお兄さんでもある。

カエデノヒコ:
[カエデノヒコ:ハカセ=楓之彦:2巻、4巻に登場]
将来のお医者様というか、もう現役か? マメイヌのことを調べたり、けがをしたツムジイを助けたりいろいろと活躍。絵もうまいとか。

クルミノヒメ:
[クルミノヒメ:おちび=胡桃之姫:2巻に登場]
ママ先生=(おちび先生)の二代目連絡係。興味津々、才気煥発。風の子がいいようにあしらわれている所は、端から見ていてほほえましく、名場面である。詩人の才能があるかと思えば、印刷機も操るおちびさんは、やっぱり佐藤作品の女性です。

スギノヒコ:
[スギノヒコ:フエフキ=杉之彦:2巻に登場]
本業は「クマンバチ隊」メンバー。お話が進むと、「マメイヌ隊」隊長になっている。風の子とくじ引きでせいたかさんの連絡係を決めたとか。元々は栗の一族出身。「小山」の守りについているだけに、なかなかの腕前らしい。笛の名手。これまた読者のファンが多い。

クリノヒコ:
[クリノヒコ:風の子=栗之彦:2巻に登場]
「豆つぶほどの小さないぬ」の語り手。二代目(四人目?)のせいたかさん連絡係。愛称は「風の子」。コロボックル通信の編集長。「風の子」ファンは読者に多い。

ボクチン:
[ボクチン:一巻に登場]
峯のおやじさんの息子で末っ子。ちょっとだけお手伝いをする様子が描かれている。

峯のおやじさん:
[ミネノオヤジサン:一巻に登場]
小山の持ち主だった人。せいたかさんの前の小山の所有者。頑固者そうだが、非常に心優しい人のようだ。登場回数は少ないのに 妙に印象に残る人。せいたかさんが峯のうちでもらった『おむすび』を私も食べてみたい。

コロボックル:
[コロボックル:共通]
コロボックル。せいたかさんや、モチノキノヒコによれば、コロボウシ、コロボッチともいうらしい。元々はせいたかさんが調べた ようにアイヌ語で、「ふきの葉の下の人」の意味らしい。このフキというのは、ラワンフキといい北海道、足寄付近の特産物とか。 本州のそれに比較して相当でかい。どのくらい大きいか、息子に縮尺になってもらって撮った写真をごらんあれ。
fuki_s.jpg 釧路湿原の遊歩道沿いにて撮影。クリックすると拡大。
息子は身長130cmくらいだから大きさがわかると思う。食用に栽培されているものはフキの背丈が3m〜4mになるとのこと。これだと フキの下にコロボックル100人は軽い。

コロボックルの名前:
[コロボックルノナマエ:共通]
コロボックルの一族は、グループで構成され、それぞれのグループには木や花の名前が付けられている。男はヒコ、女はヒメ。これでは区別が付かないため、通常はニックネームみたいな通称で呼ばれる。
ちなみに、一巻で登場した、三人の少年コロボックルと少女コロボックルは、春夏秋冬が織り込まれていることは、周知の事実である。


ハギノヒメ:
[ハギノヒメ:おハギちゃん=萩之姫?:1巻に登場]
おちび先生最初の連絡係。のちのヒイラギノヒコの奥さん。

エノキノヒコ:
[エノキノヒコ:エノキノデブ=榎之彦?:1巻に登場]
最初の連絡係。のちのコロボックル学校の校長先生。相談役。うちの子供には一番人気。太めだが以外に身軽。なかなかのユーモアの持ち主らしい。

ツバキノヒコ:
[ツバキノヒコ:気むずかしや=椿之彦?:1巻に登場]
最初の連絡係。のちのツバキの技師長。相談役。二巻では、ちょっと年を食って再登場。なかなかカッコイイ。これまた女性ファン多し。

ヒイラギノヒコ:
[ヒイラギノヒコ:柊之彦?:1巻に登場]
最初の連絡係。のちのコロボックルの世話役。人気ナンバーワンともいえるし、こんなすばらしいリーダーがいるから、コロボックルはまとまっているのだと納得できるコロボックルでもある。5巻の長編シリーズでは各所で活躍。

モチノキノヒコ:
[モチノキノヒコ:黐之木之彦?:1巻に登場]
せいたかさんが味方になった当時の世話役。モチノヒコ、ヒコ老人とも。ウメノキノヒコ=ツムジイの友人で、佐藤さとる作品中、ただ一人、惜しまれつつこの世を去ったことが確認できる方でもある。

おちび先生:
[オチビセンセイ:後のママ先生:1巻に登場]
このシリーズのもう一人の主人公。佐藤さとる作品には、聡明で活動的な女性が登場するが、処女作のこの人もなかなかな人。 せいたかさんよりも2才〜3才ほど年下。小学校一年生の夏休みに決定的出会いを体験。多少近視ぎみ。

せいたかさん:
[セイタカサン:異名→背高童子:1巻に登場]
このシリーズの栄光ある最初の主人公。この人無くては語れない人。年齢、出生ともに不詳だが、作者の独り言から、 昭和三年もしくは二年生まれと推測される。夜間学校の電気科を経て、電気設備の会社に就職。おちび先生と結婚し、一姫二太郎。
ニックネームの通りその年代の人にしてはかなり身長は高い。初めての人間の味方。

小山:
[コヤマ:小山:一巻に登場]
コロボックルが細々と生き延びていた居住地。今は、「矢印の先っぽのコロボックル小国」と呼ばれている。 一部に小山の地図に名前の無い矢印があるが、初期の絵から欠けていて補足されていたことが判明。
なお、昭和三十年前後にせいたかさんの所有になる。当時の金額で20万円。当時の平均月給が1万5千円程度。 お米が1kgが100円というから、給料だと30倍〜40倍、お米は4倍から5倍程度でしょうか?今の感覚からすると 100万〜500万くらい。小さな山一つくらいですから、300万程度でしょう。

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