2002/8
「ふしぎなふしぎなながぐつ」



「ふしぎなふしぎなながぐつ」
偕成社
村上勉(画)


 今月の本、復活です・・・といってもスポット復活です。元々の理由は、「鬼ヶ島通信:39号」の対談ですが、その内容は、「鬼ヶ島通信」本誌の「佐藤さんと村上さん」の対談を一読願います。
今まで考えてはいましたが、実施出来なかった「鬼ヶ島通信連動企画」です。


中表紙

 ある日、かおるは垣根の下に、黄色い小さなながぐつを発見する。「おや?」と思ったかおるは垣根の上にながぐつを置く。翌日、そのながぐつは、下に落っこちていて、また垣根の上に置いた。その翌日にもながぐつは落っこちていたが、それだけではなかった・・・


 佐藤さんの編み上げる不思議さは、視覚的で、かつ立体的である。この物語も不思議さの解明というよりも、その不思議さを楽しみながら追跡する「わくわく、どきどき」感を優先している。手品の種明かしよりも、その手さばきの鮮やかさを楽しんでいるのだ。


 この絵本のできあがった由来は、「鬼ヶ島通信39号対談」に詳しい。ぜひ一読願いたいものである。

残念ながら絶版。ファンタジー全集8巻、講談社文庫「そこなし森の話」、に収録。偕成社から絵本が出版されているが、対談で語られているものである。

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